原型は、「インタリオリング」という
その昔、ヨーロッパ貴族が各々の紋章をリング上部に彫刻した大型リングといわれる
ヨーロッパにおける紋章で家柄を表すものは厳密な規則に従って作成され、
分家や縁組などでそのバリエーションが生まれていく為、自らの出自を表すものとして
一人ひとり別々のデザインで作られた封蝋(シーリングスタンプ)に用いられ、リング上部の紋章を押し付け、
「この手紙は間違いなく自分が書いて、封をした」証し(signet)とされた。
日本では、この形状の指輪は「印台リング」と言われているが、
本来の目的・用途では理解されておらず、「指輪の形の一種」として普及している
” British Gold(K9)の魅力 ”
なぜK9は、これほどまでにイギリスやヨーロッパで普及したのだろうか。
遡ること19世紀ヴィクトリア王朝時代、かつてはK14以上の純度がアメリカでは人気があり、K9やK10はイギリス・ヨーロッパに集まり始めました。
当時、アメリカではアンティークジュエリーを作る文化がヨーロッパほど発達しておらず、金の純度に非常にシビアでした。
そのため、純度がK14未満の場合、品質保証の文字を刻印することができず輸入も出来なかったと言われております。
しかし、イギリスには優秀な金職人がたくさんおりました。
そのため、デザインや感性重んじるロイヤルファミリーがK9をジュエリーに使用するだけでなく、
K9は英国のアンティークジュエリーの素材としても一般的となりました。
次第に優秀なジュエリー職人が増え続け、国内で宝石とゴールドカラーの組み合わせが人気を博し、K9を使った宝飾が多数登場します。
そしてヨーロッパ各国にてアンティーク愛好家が増えたことによりさらに流通したことで広まったのではないかと言われております。
英国連邦内の王室のジュエリー・調度品・食器カトラリー類にK9が使用されている為、
王室ご用達の通称、” British Gold ブリティッシュゴールド “ や ”Royal Gold ロイヤルゴールド”と呼ばれ親しまれております。
イギリスのオックスフォード大学などの卒業生が「秀才の証し」として卒業の記念に作っており
英国でのカレッジリングは、K9 が最も好まれております。
K14は純金が重量の58.3%を占めており、金として扱うには十分な条件がそろっていますが、K9の純金は重量の37.5%しか占めておりません。
ですが、K24やK18に比べると非常に硬く、しっかりとした仕上がりとなります。
特に日本人の肌に合いやすいゴールドカラーですので違和感なくご愛用頂けます。
ベルグラヴィア&サンズの提案するオーダーシグネットリングは、
クオリティー向上とデザインの見直しを繰り返しております。
他では真似出来ない独特なフォルムと柔らかなエッジの美しさは唯一無二。
一手間かかるエッジの調整を新デザインから採用しております。
※K9 BRITISH GOLDに関する注意事項
K9の地金を鋳造する際に稀に起こる”鋳巣”という現象がありまして、鋳
ご理解、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。